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Instagram向けキャンペーンを成功させるために押えておきたいポイントとは
インフルエンサーキャンペーン。
つまり、Instagramで行うキャンペーンは、フォロワーを巻き込む人気のキャンペーンの形。
上手く使うことによって、フォロワーを増やし、認知度が高まり、場合によってはマスメディアに取り上げられることもありますので、使わない手はありません。
そんなInstagramでのキャンペーンをするために必要なノウハウ、そして成功例から学ぶポイントなどを詳しく、かつわかりやすくご紹介したいと思います。
Instagramでのキャンペーンのメリット
Instagramでのキャンペーンには数多くのメリットがあります。
まず、企業側のメリットはこちら。
- 女性や若者などの層に効果的にアプローチできる。
- コストを抑えることができる。
- 認知度が上がりやすい。
- UGCを集めることができる。
- フォロワー数が増える=ファンの獲得につながる。
- 売上アップにつながりやすい。
- お客さまの生の声を聞くことができ、研究開発などに役立てることができる。
Instagramを使っている層は20~40代の女性が多く、消費者のスタンダードとも言えます。
こうした層に効果的にアプローチができるのがInstagramの利点。
そして、UGC(ユーザーが作成したコンテンツ)を集めることができ、自社コンテンツの費用を抑えることも可能です。
また、SNSの世界は良くも悪くも情報の拡散が早く、場合によってはTVなどのマスメディア側からの取材の申し入れが起こることも多々あります。
もちろん、世界とも簡単につながれるのも利点です。
こうした理由から、比較的簡単に、かつコストを抑えた形でキャンペーンを行えるのは、Instagramの強みだと言えるでしょう。
また、ユーザー側にもメリットはあります。
- キャンペーンの参加が楽。
- 自分の存在をアピールすることもできる。
従来のキャンペーンだと、例えばハガキを送らなくてはならなかったり、WEB上で登録をしたりという手間がかかっていました。
ですが、Instagramですと基本的に「ハッシュタグ」をつけて投稿すればよいだけなので、参加する側も非常に手軽で、その分参加する人も増えてきます。
そして、Instagramにハッシュタグを入れて写真を載せるという行為は、自分の存在を表現するチャンスでもあるため、ユーザー自身もフォロワーが増えたり、いいねが増えたりするという利点があるのです。
Instagramでのキャンペーンのデメリット
Instagramでキャンペーンを行うデメリットというのは、実は意外にも少なく、「キャンペーンが不発に終わる(反響が少ない)」「かけた費用が無駄になる」という事くらいでしょう。
もちろん、詐欺まがいのキャンペーンを行ったり、個人情報をないがしろにすれば、炎上を起こしてしまったり、場合によっては法的罰則を受けてしまうこともあります。
関連⇒逮捕者まで出てしまったインフルエンサーの「影響力」を考える今
ですが、法を守り、嘘偽りなくキャンペーンを行う分には、「思っていたより反響がなかった……」というデメリット以外は特にないでしょう。
むしろ、失敗をバネにより久賀的なキャンペーンを行っていく参考資料ができたと、前向きに考えてもよいかもしれません。
キャンペーンのタイプ
キャンペーンを行うにあたって、キャンペーン方法にいくつか種類があることを学んでおきましょう。
①プレゼント型キャンペーン
プレゼント型は最もわかりやすく、そして人気のキャンペーン。
例えば、ハッシュタグをつけて写真を投稿したら割引クーポンがもらえる、などといったやり方で、「丸の内クリスマス」などがこれで成功を収めています。
関連⇒丸の内クリスマス
②O2O型キャンペーン
O2Oとは「on-line to off-line(オンライン トウ オフライン)」の略で、例えば、ハッシュタグをつけて投稿したものをお店で見せると、割引してもらえるといったようなキャンペーン。
これに成功したのがH.I.S。
学生向けのキャンペーンで、ハッシュタグをつけて投稿すると、旅行ツアーが割引になり、しかもテーマ別に難易度が設定されているため、ゲーム感覚でできるという利点があります。
関連⇒H.I.S
③クロスメディア型キャンペーン
クロスメディアとは、複数のメディアを利用した広告手段のこと。
カルピスウォーターでは、『「カルピスウォーター」フォトコンテストwith SNOW』というキャンペーンを行い、写真アプリのSNOWを使って、カルピスと一緒に写真を撮って投稿。
選ばれた投稿写真のユーザーは、モデル体験ができるなどといった複数のメディアを使ったキャンペーンを行ったのですが、これもクロスメディア型キャンペーンと言えるでしょう。
自分の撮った写真が選ばれるかもしれない。
選ばれても選ばれなくても、プチモデル体験ができる。
こうしたワクワク感を満たしてくれるキャンペーンには多くの人が参加する傾向があります。
④タグ機能利用型キャンペーン
Instagramはタグ付けすると、画像をタップすることによって、そのアカウントが表示されます。
その機能を利用したキャンペーンのやり方なのですが、少々難しいタイプだと思いきや、SCジョンソンはこの機能を活かし、スキンガードを使っていないとした人の写真に、「mosquito」というタグを添付。
まるで、蚊がノンガードの人に群がっているような写真を投稿し、話題になりました。
⑤リポスト型Instagramキャンペーン
これは以前紹介したInstagramの機能「リポスト」を上手に利用したキャンペーン方法。
リポストとは再投稿のことで、Twitterでいう「リツイート機能」のようなもの。
シルバニアファミリーでは、テーマに沿ったシルバニアファミリーを使った写真をユーザーが投稿すると、ハッシュタグで検索してくれた公式アカウントがリポストをするというキャンペーンを行いました。
自分の自慢のシルバニアファミリーの写真を公式に紹介してもらう。
たったそれだけのことかと思われるかもしれませんが、ファンにはとてもうれしいキャンペーンで、とても人気のあるやり方です。
キャンペーンを行うための手順
さて、このようなキャンペーンを行うには、ある程度手順が必要になります。
大まかに4つ。
①現状を分析し、キャンペーンの目的を決めましょう。
- ブランドの認知か。
- 店舗への集客か。
- 商品購入の促進か。
目的によって、キャンペーンのやり方は異なってくるでしょう。
その目的を決めるためにも、まずは現状を把握することが大切です。
②すでに企業用のアカウントをお持ちの場合は、①の分析を行う前に。
まだお持ちでない方はこの時点で、Instagramのアカウントをビジネスアカウントに移行しておきましょう。
関連⇒Instagramの分析方法「インサイト」の使い方と見方
③キャンペーン内容を決める
- どのようなタイプのキャンペーンにするのか
- 予算は?
- ターゲットは?
- どのような内容にするか
- ユーザー側のメリットは?
- キャンペーン期間は?
- 運営体制はどうするのか
決めることはたくさんありますが、この7つを決めておくと後が楽でしょう。
④キャンペーンを実施し、効果を分析する。
キャンペーンを行ったから終わりではなく、「目的は達成できたか」「フォロワーの反応はどうだったか」「売り上げに影響したか」など、しっかりと分析し、次回へ生かすようにしましょう。
キャンペーンの成功例
【アクアビーズのInstagram】
おもちゃメーカーのエポック社が提供するアクアビーズのInstagramでは、年間を通して、各イベントに沿ったキャンペーンを実施。
WEBページでアクアビーズの下絵となるイラストシートを提供するなどし、フォロワーを飽きさせない努力をしています。
【MAGIQのInstagram】
増加やプリザーブドフラワー等の商品を取り扱っている株式会社東京堂のブランド「MAGIQ」が行ったInstagramキャンペーンでは、ユーザーが投稿した写真を、MAGIQのアカウントで紹介するというキャンペーンで、フォロワーと高クオリティの写真の投稿の二つを得ることができました。
ユーザーも自分の写真がブランドに紹介されるため、喜び、企業側もユーザーも双方メリットのあるキャンペーンとなりました。
キャンペーンのを成功させるための5つのポイント
このように、Instagramでのキャンペーンは手順を踏んで、アイデアさえあれば比較的有効なマーケティングだということがお分かりいただけたかと思います。
では、そのキャンペーンをより成功に近づけるためのポイントとは……。
①目的に沿ったキャンペーンの型を決める。
これは、キャンペーンを行うための手順でもありましたが、「店舗に来てもらいたい」のか「写真を投稿してもらいたい」のか、など、目的によってキャンペーンの形は変えなくてはいけません。
例えば店舗にきてくれたら割引にしたいのに、「写真の投稿で50%オフ」では写真の投稿だけが増える一方。
店舗に来てもらいたいなら、「店舗に来て〇〇の写真を撮って、ハッシュタグをつけて投稿。それを店員に見せたら〇%OFF」などのO2O型キャンペーンを使うなどして、目的に沿ったやり方を行うようにしましょう。
②適切なハッシュタグを作成する。
キャンペーンを行う際は、必ずオリジナルハッシュタグを使うようにしましょう。
オリジナルハッシュタグにすることで、自社アカウントの導線を作ることができ、かつ、キャンペーンの計測などに役立てることができるのです。
ただし、長すぎるハッシュタグは間違えたり、話題になりにくくなるため、「ブランド名前」+「キャンペーン名」くらいに押えるように、シンプルかつキャッチーなハッシュタグを作るようにしましょう。
③適切なキャンペーン期間を設ける。
キャンペーン期間は長いとだらけて盛り上がらず、短いと周知される前にキャンペーンが終わってしまうなど難しい物です。
大体1か月~3か月くらいを目安に設けると良いでしょう。
④ともかく手軽にする。
スマホがメインとなった現代では、ともかく手間がかかることはNG。
誰でも、いつでも撮影できるようなテーマにしたり、「ハッシュタグと写真のみ」などと、手軽に応募・参加ができるようにしましょう。
⑤すぐに報酬を得られるようにする。
④でもお伝えしたように、現代では「スグに」「手軽に」と、一週間後の500円よりも、明日の100円と例えられるほど、すぐに手に入る報酬を優先としています。
より、参加意欲を湧き立たせるように、「スグにポイントをもらえる」「画面を見せたらすぐに割り引きしてもらえる」「投稿した翌日にはリポストされている」などと、すぐに報酬を得られる仕組みを作るようにしましょう。
難しい時はプロに相談
インフルエンサーキャンペーンは、デメリットが少なくメリットが多い分、ポイントを抑え、計画を立てて、アイデアを出していかないと、思ったような効果を得ることができません。
- 自分たちで行うには荷が重い。
- キャンペーンを行いたいけど、アイデアが浮かばない。
そう思ったときは、悩まずプロに相談するのが得策。
プレテイクでは、プロのカメラマンやライターがいるため、キャッチャーな写真を撮ったり、キャッチャーなハッシュタグを作るのも簡単にできます。
また、マーケティングのプロが、キャンペーンだけではなくマーケティングに関するすべての相談を受けることも可能ですので、キャンペーンに限らず、インフルエンサーマーケティングに悩んだ際は、お気軽にご相談ください。