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逮捕者まで出てしまったインフルエンサーの「影響力」を考える今

アバターエミコ
2019.11.14
光と闇

テレビタレント以上の影響力もあるインフルエンサーの光と闇

一昔前は「医者」「サッカー選手」「野球選手」「モデル」。

そういった職業が並んでいた「小学生が将来なりたい職業」のリスト。

それが2017年位から、上位に「ユーチューバー」という職種がランキングに入るようになりました。

年代的に「ユーチューバーは仕事ではない!!」と眉をひそめる親御さんや、「公務員や大企業の社員になってほしい」と希望する保護者が多く、この意識の相違がニュースに取り上げられたこともありました。

関連⇒KAI-YOU(小学生のなりたい職業ランキング)

ですが、ユーチューバーは仕事ではないというならば、大企業の社員という職業もなく、生まれた時から発達したインターネット社会が出来上がっており、親がスマホを使いこなし、自らもLINEで友達とやり取りをし、iPadで通信学習講座を受ける「デジタル世代」の小学生たちがユーチューバーになりたがるのも、なんら不思議はありません。

一部インフルエンサーはテレビに出ているタレントと同じ広義に入るようになり、影響力は下手をすると影響力はテレビタレント以上にも及ぶことがあります。

そんなインフルエンサーの影響力を上手に使いこなし、すばらしい商品やサービスを世に広めていく企業もいれば、間違った方法でインフルエンサー・マーケティングを行い、インフルエンサー共々炎上、二度と日の目を見ることができなくなってしまった事案もあります。

今回は、逮捕者まで出てしまったインフルエンサーの話を含め、「影響力の怖さ」「インフルエンサー・マーケティングにおける誤解」等をお伝えしていきたいと思います。

■■目次■■

 

 

影響力ゆえに出てしまった逮捕者

パトカー

こちらは遠く、イランの話なのですが、2019年10月のニュースでイランの女性が自分の顔を加工した画像をInstagramに投稿したところ、「人々を恐怖に陥れた」としてイラン当局に逮捕されたというものが流れました。

自分の顔の加工画像で逮捕など、日本では信じられないのですが、イスラム教を国の宗教とし厳しい戒律が未だ根強いイランでは、Instagram自体、「欧米的である」として保守派の人々にはよく思われてはおらず、顔画像の際もヘジャブなどで髪を隠していないだけで逮捕されるケースもあるほど。

彼女の場合、ヘジャブで髪を隠していない画像があったほか、自身の繰り返し行われた整形の他、頬をこけさせたり、鼻を上向きにしたり、瞳を不気味に大きくさせるなどをして恐ろしい顔つきにしたものが多数投稿されていました。

もちろん、日本ではこれくらいでは逮捕とまではいきませんが、彼女は50万人のフォロワーのいるインフルエンサーとして活躍しており、その影響力やイスラム的な価値観を崩すとされて逮捕されてしまったのです。

彼女はこのような事態になりかねない国に住んでいたにも関わらず「フォロワー数が増えるのがうれしかった」という理由で、自分の顔を奇怪に加工したり、禁止されているヘジャブを被らない写真をアップしてしまたのですが、フォロワー数が増えることに執着してしまい、周囲が見えなくなってしまうインフルエンサーはどの国にも必ずいます。

こうした行いが、炎上……延いては逮捕にまでいってしまったのでしょう。

関連⇒YAHOOニュース(逮捕のインフルエンサー「フォロワー増え、正しいと」

ユーチューバーでも日本の樹海で大炎上

ネット

炎上というのは何もインフルエンサーに限ったことではありません。

インフルエンサーと同じジャンルにはなりますが、YouTuberが大炎上するケースも多々あります。

2018年1月。

まだお正月気分満載の時期に、日本に来たアメリカの人気YouTuberが国内外で大きな物議を醸したことがニュースになりました。

彼は、年末年始にかけて来日し、青木ヶ原樹海、通称富士の樹海で動画を撮影しました。

富士の樹海と言えば、そう、自殺の名所で有名なところなのですが、その日、彼はよりにもよって樹に紐を結わき首をつってしまった男性の自殺遺体と遭遇。

その場で撮影を中止し、警察を呼んでいれば問題なかったのですが、撮影を続行、警察を呼んだりする様子などを動画にして、遺体にモザイクはかけたものの、YouTubeにアップロードしてしまったのです。

その後、それを見た人々から非難が殺到し、YouTuberの品位などが社会的問題として取り上げられるなどして大炎上。

本人は謝罪をしたものの、広告ラインアップから除名されるなどしたそうです。

謝罪の際、「再生回数を稼ぐために公開したわけではない」と言っていたものの、非難は止まらず、その後彼はチャンネル再生回数4億回の大人気YouTuberから、「何をしても非難されるYouTuber」という悲しいポジションにまで転落。

もちろん、再生回数も53000万回にまで落ちています。

今もまだYouTuberを続けている彼ですが、このように、ネットの世界はあっという間に世界中とつながれるメリットとデメリットがあり、さらに、一度炎上すると鎮火に時間がかかる、もしくは鎮火することがないという難しい点もあることを忘れてはいけません。

関連⇒YouTube magazine(ローガン・ポール:授戒騒動から現在までYouTuberの急成長と旧転落の人生)

フォロワー数が多ければ良いというものでもない

フォロワー数

逮捕されたインフルエンサーも、世界規模で大炎上したYouTuberもフォロワー数としては計り知れない力を持つ、まさに「影響力のある人」たちです。

テレビ離れをしている若年層は、日本に限ったわけではなく、世界的にも中年以下の人たちはテレビよりもネット見る機会が増えていると言われています。

それと同時に、誰もが「インフルエンサー」になり得る今では、「自称インフルエンサー」が量産されているという現実もあります。

中には、フォロワー数が欲しいあまりに自作自演、フォロワーをお金で買ったり、わざと炎上するようなことをしたり書いたりしてフォロワーを増やしている人(炎上商法)もいます。

そして、インフルエンサーマーケティング初心者が引っかかりやすいのが、こうした「フォロワー数だけが多いインフルエンサー」だったりします。

従来のマスメディアと異なり、1回頭の単価が安いとはいえ、費用対効果を最大限に引き出したいと思うのは、マーケターにとって当たり前のことでしょう。

ですが、その目的の余り、フォロワー数ばかりを見てしまうことも多くあります。

「フォロワー数=広告効果」というのは、大間違い。

インフルエンサー・マーケティングを日々行っている私達からすると、フォロワー数が多いインフルエンサーに依頼をしたところで、それが即購入につながらないことは知っています。

なぜならば、そのフォロワーが「①本当にその人のファンであるかどうか」「②そのフォロワーはマーケティングしているサービスや商品にマッチしているかどうか」がキモであるということを知っているから。

まず、「いつフォロワーになったのかどうか」によってエンゲージメントは大きく差がでます。

もし、そのインフルエンサーが炎上、もしくはお金でフォロワーを買ったのだとしたら、ある時を境にグンとフォロワーが増え、ある時を境にどんどんフォロワーが減っていきます。

また、英語でアピールをしていたり、観光客に好まれそうな写真をアップしているわけでもないのに、日本語圏以外のフォロワーが多い場合も要注意。

そもそも、フォロワーが日本に住んでいるわけではないのに、日本の製品やサービスを紹介しても、全く意味がないのです。

もちろん、誠実な活動をして、フォロワー数がたくさんいるインフルエンサーだってたくさんいます。

そうした方を上手に見つける方法を身に付け、危険なインフルエンサーを避ける知識を身に付けることが、インフルエンサー・マーケティングをするために最も必要なことかもしれません。

炎上や残念な結果を避けるために

調査

インフルエンサーが炎上してしまったばかりに、真面目に取り組んでいた仕事が巻き添えに……。

そうでなかったとしても、インフルエンサーがフォロワー数を偽証していたり、ただただフォロワー数を増やすことだけしか考えていない場合もあります。

そのようなインフルエンサーに関わらないために、いくつか自分で行うことのできる自衛策があります。

①フォロワー数が最近急に増えたものではないかを確認する。

ぱっと見るだけではわからないフォロワー数の推移ですが、分析サイトなどを使うとすぐに「いつ」「どれくらい」フォロワー数が変わっていったのかを見分けることができます。

ある時を境に突然フォロワー数が増えている場合、そしてそれが急に減っていたりした場合は要注意です。

②コメントをくれるフォロワーがいるかどうか

「いいね!」だけで済まさず、しっかりとコメントをくれるという事は、そのインフルエンサーにはちゃんとしたコアなファンがいるということ。

そうしたファンはインフルエンサーとの信頼関係が築けているということになります。

③過去の投稿もくまなくチェックする

過去、そのインフルエンサーがどのような投稿をし、どのようなコメントをしているかで、その人となりが分かるでしょう。

1度ならまだしも、2度、3度と炎上もしくは、炎上の恐れのあるような投稿をしている場合は、さけた方が良いでしょう。

ただし、「出る杭は打たれる」という言葉があり、一生懸命、誠実な投稿をしているのにも関わらず「人気がある」というだけで叩く人も出てきてしまいますので、そうしたコメントなどは加味して確認していきましょう。

④契約書・もしくは直接会うこと

メールだけでのやり取りでも済ませられるネット社会ですが、人というのはその声や態度に人間が出てくるもの。

できれば直接会って契約書を結ぶ、もしくは、遠方の場合はスカイプや電話でやりとりをして、信頼できる人かどうかを見極めましょう。

⑤難しい場合はマーケティング会社に依頼する

インフルエンサーを抱えているプレテイクのような会社の場合、まず直接インフルエンサーたちを把握しているため、炎上するようなインフルエンサーにぶつかることはありません。

人探しをして、検索して、チェックして、交渉して……といったことが難しい場合は、炎上を避けるためにも、インフルエンサー・マーケティング会社に依頼してみるのも良いでしょう。