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実践に使える「インフルエンサーに依頼する際」の企業側のアレコレ
インフルエンサーマーケティングを行うことを決め、いざインフルエンサーに依頼をしよう……と思ったときに、企業側がするべきこと、依頼文、そして契約書など、知らないことが多く、一つひとつを調べていくのに余計な時間をかけてしまうことがあります。
また、調べてみても情報が古かったり、実践で使える物ばかりではないこともあり、それだけでマーケティングに移行することが滞ってしまう場合もあります。
そういったことを避けるため、実践で使える『インフルエンサーに依頼する場合に気を付けたいこと・するべきこと』や『依頼する際の実際のメール文』『契約書に必要な項目』などをお伝えし、同時に、「今や従来の広告並」と言われるようになってしまった、インフルエンサーとの契約の充実化についてお伝えしていきたいと思います。
たった5年で変わったインフルエンサーとの契約システム
インフルエンサーマーケティングは日進月歩で成長しており、それと共に進化も著しい分野でもあります。
過去、インフルエンサーとの契約は、企業とインフルエンサー間でメールや電話などで行う1回、もしくは数回の投稿限りのものがほとんどでした。
アメリカなどでは文化を象徴するように「握手で結ばれる一回限りの契約」と揶揄されていたほどです。
ですが、現代ではインフルエンサーとの契約は大体半年から1年の長期契約が基本。
クリエイター系のインフルエンサーに関しては、インフルエンサーという呼び方ではなく、「ブランド広報担当者」なんて呼ばれる、いわば契約社員やフリーランサーを外注で雇うかのような仕組みへとシフトしています。
これは、インフルエンサーマーケティングの活用ポイントがどうしても、相互コミュニティーの育成にあるため、商品やサービスのファンを増やしたり、インフルエンサーがその商品やサービスをファンに広く知ってもらう必要があるため、短期的な視点では効果が出ないため。
酷い場合はキャンペーンを繰り返したり、情報発信だけになってしまうこともあるため、インフルエンサーとより深く、より長く付き合う必要が出てきたのです。
そうなると大切なのは、そのインフルエンサーとの契約。
今まではメールで「これを紹介してほしい」「わかりました」で終わったことも、「投稿の長さ」「支払い対処となる期間」「コンテンツ量」「独占権」「契約秘密保持」「支払い条件」などを互いに納得して契約する必要があるため、双方にライセンスの知識なども必要となってきたのです。
これは、ただの「投稿」では収まらない、「広告」という契約、つまりタレントやモデルなどと同じ「従来型」の契約が必要になってきたということです。
ここまでの労力をかけて契約したインフルエンサーと、後々のトラブルが起こったりしないよう、まずは、『インフルエンサーとのリアルな関係性を築くこと』が大切です。
インフルエンサーの探し方
まずは自分の商品やサービスを「どのSNSで紹介してもらいたいか」という事が大切。
拡散力で広く広げたいならTwitter。若い女性がターゲットならInstagram。企業相手ならFacebookなど。
各SNSの特徴などは、プレテイクの過去の記事で細かく紹介させていただいてます。
そこが決まったら、まずそのインフルエンサーが活躍しているSNSを調べていきましょう。
インフルエンサーを見つけたら調べたいこと
目ぼしいインフルエンサーを見つけても、すぐに声をかけるのはNG。
場合によっては、フェイクインフルエンサーという可能性もあります。
そのようなことを見極めるためにも、フォロワー数以外にも確認すべきところはたくさんあります。
【確認するべき最低限のポイント】
- 過去の投稿。
- メインのSNS以外でもどのような投稿をしているか。
- ユーザー層
- どようにユーザーと交流しているか。
- どのような投稿の「シェア」をしているのか。
クリエイター系のインスタグラマーなどはたいてい自分のWEBサイトを持っていたり、ハンドメイド販売などを行っていることが多いので、そういった点もチェックしてみると良いでしょう。
一見、若い子に人気があり、人当たりもよく、フォロワー数も多いインフルエンサーだと思ってみたら、過去の投稿で未成年者での喫煙写真をアップしていた……なんてこともあります。
余計な炎上を防ぐためにも、また、しっかりと依頼をこなしてもらうためにも、その人となりを調べることは大切です。
また、フォロワーの層を見ることは大切。
自分の製品やサービスに適したフォロワーが多いかどうかも、インフルエンサーマーケティングの成功が大きく左右される部分ですので、そうした点もチェックしましょう。
インフルエンサーとの連絡の取り方
基本的にそのインフルエンサーが活動しているSNSからのアプローチで大丈夫でしょう。
クリエイター系だった場合はWEBサイトなどを持っていることもありますので、メールでも大丈夫ですが、ない場合はDM(ダイレクトメール)で声をかけても問題ないでしょう。
よく、「リプライで声をかけたほうがよい」という意見もありますが、私はあまり賛成できません。
なぜかというと、リプライはフォロワーさんが感想などを言う場で、そこで企業が商談を始めてしまうことに抵抗を覚えるインフルエンサーも多いのです。
また、結局契約が上手くいかなかった場合、「あれ? あの話は断ってしまったのかな?」とフォロワーさんに勘繰られてしまうこともありますので、双方のためにもDMでお声掛けするのがベストでしょう。
声をかける際のDMの内容ですが、メールと違いどうしてもSNSのメール画面は細長くなりがちですので、最低限のことを、端的に。それでいて事務的にならないよう心を込めて書くと良いでしょう。
【ひな壇見本】
○○株式会社 担当〇〇
始めまして、〇〇の広報担当〇〇と申します。
当社では〇〇というサービスのインフルエンサーマーケティングを考えており、その際のインフルエンサーとして〇〇様にぜひRP投稿をお願いしたく連絡いたしました。
詳細も追ってお送りいたしますが、ご興味ありましたらご返信いただけますでしょうか。
突然の連絡失礼いたしました。
よろしくお願いいたします。
連絡先⇒〇〇
インフルエンサーとしてそこそこ慣れている人ならまだしも、突然知らない会社からアプローチのメールが来たら驚き、怪しむ人も多いはずですので、しっかりと会社の連絡先などを記載することをお勧めします。
「悪用されたら?」「スクショを撮られて投稿されたら?」
そんな不安があるかもしれませんが、そのために詳細はしっかりとした返事が来た後に送ることにすればよいのです。
もちろん、書いている内容が失礼なものではないかぎり、晒された場合100%投稿者が悪いので、気にすることはありません。
また、その後話が進み、双方の合意がとれましたら、長期の契約や金額が大きい場合は、必ず面談、もしくは電話でも良いので、リアルな声を聞いておくようにしましょう。
面談と言っても、依頼するのは企業側。
双方フラットな目線で「合うか」「人となりはどうか」ということを見るために、直接会うことをお勧めします。
インフルエンサーへの報酬目安
インフルエンサーへの報酬はその依頼内容によって大きく変動します。
例えば……。
商品をプレゼントしてSNSで投稿してもらう。
⇒モニターという扱いになりますし、コストは小さめ。ただし、影響力のあるインフルエンサーの場合断られることもあります。
投稿のお礼にアメニティグッズなどをプレゼントする。
⇒会社のロゴ入りタンブラーなどもありですが、記事にしてくれたお礼にそういったグッズをプレゼントする場合もあります。これも単発で、無理なく相手が投稿してくれるような場合にのみ使えます。
イベントに参加してもらう
⇒イベントや座談会、体験会などに参加してもらいSNSにアップしてもらうこと。その際の交通費や記念品などのプレゼントは用意する必要はあるでしょう。
報酬としてお金を払う
⇒長期に渡り契約する場合や、しっかりとした広報活動をしてもらう場合、クリエイター系に制作物を依頼する場合なども報酬が必要となります。もちろん、単発なのでプレゼントで済ませたい……と相談した結果、断られることもありますが、報酬に関しての感覚はインフルエンサー側にもありますので、自分の依頼内容が報酬に見合った物かどうかをしっかりと検討しましょう。
【インフルエンサーの料金相場2019年】
平均で1フォロワーあたり5円前後。1万人のフォロワーがいるインフルエンサーである場合は5万円程度かかる計算になります。
契約書に最低限記載すべきこと
【業務内容/業務範囲】
業務内容や業務範囲はしっかりと、明確に定めておきましょう。
どうしても、決めにくい内容である場合、「別途話し合いで定めた業務」など、後で融通の利くないようにするのもありです。
【報酬の支払い】
支払額はもちろん、納期と「いつ締めのいつ払い」ということも明記しておく必要があります。
【経費の支払い】
移動が必要な場合は交通費などの支払いについても記載しておきましょう。
【契約期間】
契約期間の他に、更新や解除の方法も必須です。
【著作権などの知的財産権】
ここは特に大切な部分で、クリエイター系のインフルエンサーに依頼する場合、制作物の知的財産権がどちらに帰属するか、二次利用は可能かなどしっかり明記しておかないと、思わぬトラブルが発生します。
【秘密保持】
若いインフルエンサーなどは、秘密保持の感覚が薄いため、しっかりと伝えておく必要があります。
別途秘密保持契約(NDA)を行うこともおすすめします。
【損害賠償】
損害賠償の範囲と上限を明記しましょう。
【管轄裁判所】
万が一のトラブルの際に、どの裁判所で争うかを決めます。
企業側とインフルエンサーが離れている場合は、中間地点を選ぶか、基本中の基本で東京を選ぶというのもありです。
このほか、修正の機関と方法などもしっかりと書いておくことをお勧めします。
想像以上にインフルエンサーとの契約は大変
このように、インフルエンサーとの契約は「探して」⇒「調べて」⇒「コンタクトを取って」⇒「契約して」⇒「支払いがあって」……と、色々な作業があります。
しかもその一つひとつが「対個人」であるが故に、どうしても自動化することもできませんので、インフルエンサーマーケティングが大変になってしまう原因でもあります。
マンパワーがある会社であるならば、そういったことが得意な社員に任せることもできますが、中小など時間も手間も、マンパワーも節約したい場合は、プレテイクのような「インフルエンサーも紹介できるWEBコンサルティング会社」に依頼するのも一つの手。
盆雑な手続きが省けるほか、合わないインフルエンサーと契約してしまったり、炎上するリスクが出てしまうことを防げます。
更に、平均で1フォロワー5円と言われているインフルエンサー費用も、こうした「インフルエンサーを多数抱えている業者」の方が非常に安く済みます。
プレテイクでは業界最安値のフォロワー単価0.2円という価格ですので、「まず試しに……」と思う企業でも、手軽に始めることができます。
気になる方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。