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それぞれのSNSの特徴と効果的なマーケティング手法
SNSマーケティングは、同じインフルエンサーマーケティングを行うにしても、ターゲットや手法、使うハッシュタグなんかも大きく異なります。
それは各SNSによって利用者の年齢層や趣味嗜好、そして特徴などが大きく異なるから。
住み分けと言ってもよいほどのイメージの違う各SNSの特徴を知り、それにあったマーケティングを行うことによって得る効果は、知らずに、すべて同じやり方をしてしまうよりもはるかによいものとなります。
そんな各SNSの特徴と、効果的なマーケティング方法をお伝えします。
Facebookの特徴と利用方法
Facebookは実名登録が基本となっているSNSなため、炎上がしにくく、信頼性の高いことが特徴です。
それでは、そんなFacebookの特徴は……。
- 30代~40代の男性利用者が比較的多い。
- 実名が多くフォーマルな場としても利用されいる。
- 比較的長文の投稿も多く、文章がメインでもやりやすいSNS。
- 社内の共有掲示板としても利用される場合がある。
- 日本よりも海外利用者の方が多く、世界規模で見た場合Facebookの利用者が最も多いとされている。
- ビジネス目的の使用が多い。
Facebookの上手な利用法
Facebookのユーザー層が30~40代のビジネスパーソンが最も多いため、「男性向け」「フォーマル」「ニュース型」のサービスのマーケティングがおすすめ。
自由度が高く、文章を多めにしても内容がしっかりしていれば見てもらえることも多々ありますので、カチっとしたマーケティングを好む方にもおすすめです。
Facebookには「ページインサイト」という解析ツールがあり、投稿がどれだけのユーザーの目に届いたか、どういった反応があったのかという情報を解析することが簡単にできます。
ですので、投稿の効果を確認し、トライアル・アンド・エラーでより良いマーケティング投稿をしていくことが成功の近道でしょう。
投稿の時間帯はお昼休み、もしくは電車通勤の時間帯を狙った早朝か夕方~夜がおすすめ。
Facebookは各登録者の趣味嗜好がわかりやすいため、ターゲッティングもやりやすいのが特徴です。
中高年層のビジネスマンをメインに、炎上などのトラブルを避けつつ、告知や交流を図りたい企業に向いているのがFacebookでしょう。
ちなみに、Instagramでビジネスページを開きたい場合は、Facebookの登録が必要となります。
Twitterの特徴と利用法
Twitterは140文字で気軽に呟くということをメインにしたSNSなため、匿名ということも相まって10代~30代の比較的若い層に人気のSNSです。
そんなTwitterの特徴は……。
- 匿名で登録ができるため、信ぴょう性のない情報も流れやすい。
- 拡散力がどのSNSよりも断トツにある。
- 拡散力がある分、炎上もしやすく、リテラシーは必須。
- 比較的若い層の利用者が多いため、距離感のつかめないユーザーからのいやがらせなども増える。
- 見ているだけのユーザーも多い。
- 日本では最も普及しているSNS。
Twitterの上手な利用法
若い世代にユーザーの多いTwitterは、「リツイート機能」があるため拡散力がどのSNSよりも強く、一度バずる(広く拡散される)と、あっという間にネット界隈に情報が広まるというのが特徴。
それによってヤフーニュースに取り上げられることもあり、また、ニュース番組からの掲載オファーが来るケースもあります。
同時に炎上などもあっという間に広がりやすいため、誠実な対応、誠実な投稿を心がけつつ、それでいて人目を引くような文章を考えるという難しさがあります。
ただ、140文字という短文を気軽にできるという利点があるため、タイムリーな情報やキャンペーン情報などをすぐに知ってもらえるという事が可能で、若い、フットワークの軽い客層とマッチングする場合は、目覚ましい効果を期待できるでしょう。
リツイートによって、外部SEOの強化も強まるため、企業を知ってもらえるチャンスにもなります。
ユーザーとの距離感が近いのもTwitterの特徴なので、こまめな投稿をしていくのも上手な利用法でしょう。
因みに、文字だけでも問題のないTwitterですが、最近ではやはり画像付きのツイートの方が目を引きやすいため、できれば1投稿に1枚は写真などの画像があった方がよいところ。
特にゲームや電子書籍などのマーケティングにはおすすめのSNSです。
おすすめの投稿の時間帯はやはり学生が見やすい通学時間帯の早朝か夕方以降。
また、土日の早朝や金曜の夜などは、見てもらいやすいという統計があります。
Instagramの特徴と利用方法
インフルエンサーマーケティングで最も多く利用されることの多いSNSがInstagram。
写真や動画がメインのシンプルさに、若い女性が多く登録しています。
そんなInstagramの特徴は……。
- 写真屋動画投稿がメイン
- ハッシュタグで検索することがメインなので、文章よりもハッシュタグが大切
- 見るも投稿元スマートホンが主流。
- 24時間で消える動画投稿ストーリーズが人気。
- 10~30代の女性に人気。
- 個人アカウントとは別に、ビジネスアカウントをとることができ、ビジネスアカウントで見られるインサイトという、無料分析ツールが優秀。
インサイトの詳細についてはこちらの記事にて⇒
Instagramの上手な利用法
若い女性がメインのユーザー層ともあって、「おしゃれ」「かわいい」といったサービスやアイテムの投稿には敏感。
SNS独自の距離感の近さと、女性ならではの共感力もあって「インスタグラマー」といった、インスタで活躍するインフルエンサーの紹介する商品は、ヒットしやすいという傾向もあります。
文章をつける必要があまりないため、写真映えするサービスや商品ほどより効果的でしょう。
例)美容・旅行・食事・お菓子等
また、ユーザー層を考えると、やはり若い女性向けのサービスや商品がおすすめなのですが、30代の女性のユーザーも増えていることから、お弁当・育児・子育てアイテムの他、最近では介護アイテムなどのマーケティングなどにも使われています。
文章がなくとも問題のないSNSなため、炎上はしにくいのですが、その分ハッシュタグに気合を入れないと、誰にも気が付いてもらえないという欠点もありますので、ハッシュタグ(単語)の扱いは気をつけましょう。
ブランドイメージをつけたいとき、商品の活用シーンが伝わるような画像や動画の投稿が有効です。
若い女性がメインなので、お昼~夕方くらいの投稿ですと、ちょっとおやつタイム……という時に投稿を確認してもらいやすいためおすすめです。
LINEの特徴と利用方法
国内最大のSNSとも言われるLINEは、スマートホンを持っている人なら必ず入れているアプリでしょう。
通話やメールのようなやり取りがメインと思われがちですが、LINEも立派なSNSです。
そんなLINEの特徴は……。
- 広い世代で使われている。
- 友達同士のつながりがほとんどリアルのつながりと同じ。
- 家族間での使用もある。
- 企業LINEの登録をすることで、企業の投稿を見てもらえる。
- ユーザー向けのクーポンを配信することもできる。
LINEの上手な利用法
LINEは一見すると友人間の通話やメールをするだけのアプリと思われますが、LINE@というビジネスアカウントを無料で作ることができます。
それによってつくったビジネスアカウントを、ユーザーに「友達追加」してもらうことによって、メッセージを一斉配信できるのです。
加えてクーポン配信などできるため、中小企業や地元商店街、飲食店などのお知らせやクーポン配信などに重宝できます。
拡散力などはなく、SNSと言ってよいか微妙なLINEだと思われますが、タイムラインやホームのような不特定多数の人が見ることのできるプラットフォームがある以上、LINEも立派なSNS。
また、LINEはスマホを持っているほとんどの人が持っている、登録しているSNSですのでユーザー数はかなりのものですので、ここを見逃すのはとてももったいないです。
おすすめの利用法は、TwitterはInstagramなどで企業名を知ってもらった後や、お店に来てもらったお客様にLINEIDもあることを伝えて友達登録をしてもらい、キャンペーン情報やイベント情報、新作のお知らせやクーポン配布などに利用すると良いでしょう。
まとめ
Facebook……
- 30代~50代のビジネスパーソンをターゲットに。
- トライアル・アンド・エラーで投稿の質を上げていきましょう。
- ニュースタイプ、ビジネス系の商品・サービスとの相性が良い。
- 世界規模ではTOPクラスなので、英語翻訳などを入れるとより良いでしょう。
- 投稿のタイミングは、早朝・お昼・夜がおすすめ。
Twitter……
- 若年層をターゲットに。
- 金曜の夜~土日の投稿がおすすめ。
- 手軽に投稿できるので、量をメインに、ですが、炎上に注意しましょう。
- ゲームや電子書籍、デジタル系のサービス・商品との相性が良い。
Instagram……
- 10~30代女性をメインターゲットに。
- 美容・おしゃれアイテム・お菓子などの他、育児・料理・介護などの商品・サービスとの相性が良い。
- 写真映えがともかく大切。おしゃれを心がけましょう。
- ハッシュタグを使いこなせるようになりましょう。
- 平日の午後などの投稿がおすすめ。
LINE……
- 他のSNSなどで企業HPに来てもらうことを考え、それからのLINE登録を促しましょう。
- 中小企業、個人店などとの相性が良い。
- キャンペーンやクーポンの配布、休業日のお知らせなどに利用すると良いでしょう。
- LINEPayなどの決済サービスもできるようにすると良いでしょう。
全てのSNSで継続的な利用をし続けていくのは負担がかかります。
まずは広く浅く、各SNSを利用して、より効果のありそうなSNSに絞ってみるのも作戦の内です。
その場合でも、各SNSの特長を知ったうえで、しっかりと利用していきましょう。