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改行の方法から文章の基本「英文」の必要性などプロがキャプションのコツをお伝えします
インフルエンサーマーケティングの基本はInstagram。
Instagramの基本は「写真」や「動画」。
このことは多くの人が知っている、いわば常識的なことなのですが、それゆえに見落とされがちな部分があります。
それは「キャプション」部分。
つまりInstagramの投稿に部髄する文章のことです。
より視覚に訴えるフォトジェニックな画像を投稿することばかりに焦点が当てられますが、個人の記録のためや、友人たちに見せるためだけのアカウントではない場合、ユーザーへよりアプローチするために、そして、リピーターを増やすために文章というのはとても重要になってくるのです。
今回はそんなキャプション部分の効果的な文章の書き方や、改行のやり方、制限や注意事項、さらにはワールドワイドなフォロワーを得るための方法などを、本職のライターがお教えいたします。
キャプションはハッシュタグを入れる部分でもあるのですが、ハッシュタグについては以前に詳しくお伝えしているため今回は省略します。
キャプションとは?
キャプションとはInstagramにおいて画像の下部分にある、文章を記入するところ。
画像についての補足やハッシュタグなんかもここにいれます。
一度投稿したとしても、後から追加したり修正したりすることも可能です。
注意すべき制限
文章を入れられる部分と簡単に言っても、そこにはもちろん制限があります。
Twitterではないにしろ、キャプションにも文字数(テキスト)の上限があります。
Instagramのキャプションの文字数上限は2200文字。
プレテイクの記事が大体4000文字ほどなので、およそこの記事の半分の文字数という事がわかりますが、結構ボリュームがあります。
通常、しっかりとしたビジネス系の記事やブログでは4000文字前後、軽い読み物系のブログでは平均2000文字前後と言われており、近年ではスマホで長文を読むことは難しいため、ブログでも1500文字くらいを基本にしているところも増えてきています。
もちろん、Instagramで2200文字を超えるようなことはないと思いますが、念のため覚えておいて損はないでしょう。
そして、キャプション上ではURLはリンクがかかりません。
通常のSNSの感覚だと、URLをタップすればリンク先にジャンプするという認識が出てきてしまいますが、Instagram独自の仕様なため注意しましょう。
ただし、プロフィール上の情報設定からはジャンプできるURLを記載できます。
また、一昔前でのInstagramでは改行ができず、改行アプリなどがあったそうですが、バージョンアップされて普通に改行ができるようにようです。
もし、「自分のスマホではまだ改行ができない」という場合は、もしかしたらInstagramのバージョンが古い可能性があります。
ストアなどでInstagramの更新をしてみると、簡単に改行ができるようになるかもしれません。
より読みやすい文章にするには……
Instagramのキャプションは、簡単そうに思えて実は難しい部分。
人間は不慣れであればあるほど、文章が長くなってしまうもの。
ですが、人間が一秒間に読める文字数は9~16文字。
せっかく文字の数倍、数十倍の情報量を持つ「画像がメイン」のInstagramを使っているのに、そこでフォロワーの時間を持っていってしまってはもったいない!
例えるなら校長先生の長い話は非常に苦痛だったと思いますが、お笑い芸人のテンポの良いトークは、聞いている内にあっという間に時間が過ぎ、それでいてとても記憶に残るようなものです。
ですので、キャプションに書く文章の一文(一行)の文字数の目安は9~16文字。
せいぜい4行くらいにまとめるようにしましょう。
また、改行も多用したり、空白部分を上手に利用したりしましょう。
NG例)
今日のコーディネートは冬を意識したアウターとブーツを合わせて、そこにポイントとなるワインカラーのレースが可愛いインナーをチラ見せできるように着てみました。
OK例)
今日のコーデは冬を意識!
アウターとブーツは白で合わせインナーをチラ見せ。
ワインカラーのレースがポイントです♡
そして、テンポで大切なのは「漢字を多用しない」こと。
スマホやPCで文字を読む際の理解度は、紙印刷の物より30%も低下してしまうため、いかに「簡単に」「わかりやすく」伝えるかが大切。
とはいえ、ひらがなばかりではとても読み難いので、「小学校5年生くらいの子供がわかりやすい文」を書くように心がけることがポイント。
和製英語も上手に利用してみましょう。
NG例)
今日は。
折角の晴れの日なので近所の珈琲店に来ました。
此処の店長お勧めのランチは最高です。
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こんにちは!
せっかくの晴れの日なので、近所のカフェにきました。
ここのマスターのおすすめのランチは最高です!
その他、「ポジティブな言葉を使う」「です、ます調の統一」は読ませる文章の基本として、覚えておくと良いでしょう。
【応用】
Instagramで文章を書くにあたり、ちょっとした遊びができることが2つあります。
1つは「絵文字」「顔文字」の利用。
例えばマクドナルドのInstagramでは、絵文字を多用しポップな印象を与えた文章を書いています。
上品に、真面目に、といったイメージの場合絵文字・顔文字は使いにくいかもしれませんが、フォロワーさんの距離をうまく縮めることのできる技ですので、適宜利用していくのも良いでしょう。
そして二つ目は、Instagram独特の文章技があります。
これは「文章の途中にハッシュタグを入れるか、入れないか」という事。
例えば、森永製薬エンゼルカフェのInstagramでは、文章の途中に自然な形でハッシュタグ付きのテキストを入れています。
こうすることによって、その文章中のキーワードが「目立つ」というメリットがあり、一緒くたになりがちなハッシュタグに特別な意味を持たせたり、注目させることができます。
一方、三井ホームのInstagramのように、ハッシュタグはキャプションの下の部分にまとめておくというパターンもあります。
この場合、キャプションの文章に集中させる効果が期待でき、また、真面目な印象を与えることができます。
企業アカウントとして堅さを保っていきたい場合は、この方法をとる方が多いですし、どちらかというと、ハッシュタグはまとめてしまうインフルエンサーの方が多いでしょう。
どちらを選ぶかはイメージや、宣伝効果の狙い方なので異なりますので、初めに決めておくと良いかもしれません。
これはNG
- 長い文章。
- ネガティブな言葉・差別発言・暴力的な言葉・誹謗中傷・攻撃的な言葉。
- 宣伝であるにも関わらず、あたかもそうではないように見せる文章。
- 虚偽の文章。
- 無駄な形容詞。
長い文章は今まで書いてきた内容を読んでもらえればダメなことはご理解いただけると思います。
また、ネガティブな言葉、攻撃的な言葉はもちろん、炎上を引き起こす文章として以前に、倫理的にもNGでしょう。
そして、虚偽の内容はもちろん、ステマと呼ばれる「フリ」をしたPRも当然NG。
ですが、最後の「無駄な形容詞」というのは少し意味が分かりにくいかもしれません。
Instagram内において形容詞(美しい・大きい・四角い等)は写真がすべて物語ってくれるため、必要のない部分。
ですので、「こんなに大きなリンゴを手に入れました」という文章は、写真を見れば一目瞭然。
だったら、リンゴのブランドや味など、「見た目」ではわからない部分を補足して書いてあげた方がより親切でしょう。
もし、形容詞を使いたい場合は「両手で収まり切れないほどのリンゴ」など、比喩表現を駆使して具体的に伝えると良いでしょう。
英語はあった方がいい?
Instagramに投稿を載せる際、ちょっとだけ頑張って欲しいのが「英文を載せること」。
Instagramは日本では10~30代の女性ユーザーが多いSNSですが、世界的にはTwitterよりもユーザーの多いSNS。
ハッシュタグに英語を含ませるだけでも海外の方が見に来てくれますし、もし飲食店であれば日本に観光に来た際に立ち寄ってもらえるかもしれません。
また、海外の方は日本人よりアグレッシブな方も多く、「その商品は通販で送ってもらえるの?」などと海の向こうからも問い合わせてくる可能性が高いのも特徴。
どうせSNSを使うなら英文を入れないのは損。
ワールドワイドに知ってもらうためにも、ぜひ数行で構わないので、英文を入れることをお勧めします。
「英語ができない」という場合でも、Google翻訳などで簡単な説明文を翻訳するだけで意外と通じるものです。
もし、詳しい言い方がわからない、失礼な言い方していないかなど不安になったらHinativeなどの、ネイティブに直接質問できるサービスなどを利用してみるのも良いでしょう。
関連⇒Hinative
難しい時は……
ここまでキャプションのコツや注意事項などをお伝えしてきましたが、ともかく大切なのは「よりわかりやすく読みやすい文章を」「ネガティブなことや攻撃的なことは書かない」ということなのですが、実は、こうしたことは慣れていないと難しいことでもあります。
プレテイクでは、プロのライターと契約し、キャプションの文章についても、添削、もしくは文章作成のお手伝いを可能としています。
もちろん、英文をつけることも可能。
自社でインフルエンサーマーケティングを行っている場合、スタッフが変わった途端に、Instagramの文章が変わってしまい、プロでなくとも「あ、中の人が変わったな」とバレてしまうことも多々あります。
もちろん、プロは例え引継ぎであったとしても、文面を寄せることができますので、こうしたことも起こりにくいため、継続してインフルエンサーマーケティングを行う場合は、プロに頼むのもおすすめします。
マーケティング相談から、文章相談まで、インフルエンサーマーケティングのあらゆることを気軽に頼めるのもプレテイクの強み。
なにか「?」と思うことがありましたら、お気軽にご相談ください。