インフルエンサーマーケティング

広告費削減はネットマーケティングにも濃い影を落としていた

エミコ
2020.10.14
コロナ後

コロナの影響で下がった広告費はネットマーケティング全体に影響を及ぼしていた

2020年になるや否や、突如として広まり、猛威を振るった新型コロナ。

企業は在宅ワーク(リモートワーク)を余儀なくされ、外出は自粛。イベントやスポーツの大会も軒並み中止となり、かなりの経済的影響が日本だけではなく、全世界に広がりました。

そのため、多くの個人経営の飲食店や中小企業などが閉店や倒産の憂き目に遭ってしまい、コロナ流行がやや落ち着きつつある現在でも夏の倒産件数が急増。
2020年の終わりには相当数の企業が倒産するのではとニュースで話題になっていました。

そんな経済状況は、一件問題のなさそうなネットマーケティング界にも黒い影を落としているのです。

20%も落ちたYouTubeの広告費

YouTube

YouTuberやブロガー、インフルエンサーなどは基本、広告費で収入を得ています。

特に、YouTuberは自分たちのチャンネルを観てもらい、そこに出ている広告を流すことによってその収入を得ているのですが、基本YouTubeの広告は企業がYouTube(Google)に支払った広告の一部、大体55%ほどの料金を、動画の再生回数やクリック数に応じてYouTuberに支払うという仕組みでできており、元々一定ではありませんでした。

そのため、よくYouTubeは1再生あたり0.1円と言われているのですが、企業側がコロナの影響で経済的に厳しくなったり、今広告を出しても集客ができないと思ったら、どんどんYouTubeに払う広告費を減らしてしまいます。

それで、1再生あたり0.05円になってしまったりと、単価が急激に減少。

おおよそ20%も広告価格が減少してしまったとニュースになっていました。

関連⇒Yahoo!ニュース

元々YouTubeは視聴者登録数1000人以上から……などの条件がついたり、近年収入を得るまでの敷居が高くなってしまったと言われています。

そこに輪をかけて1クリック単価の広告収入が減ってしまっては、ほとんど趣味の人以外は生活がきつくなってしまうでしょう。

アルゴリズムの変更と相まって急激に収入ダウンのブロガーも

ブロガー

同じく、Googleアドセンスをメインとしているブロガーも苦境に立たされています。

ブロガーとは、ブログ記事を書いてその広告収入などで収益を得ている方たち。

特化ブログといって、金融や学習、エステや医療記事だけを取り扱って、契約している商品が売れたらインセンティブが入るという仕事をしているブロガーさんもいますが、ブロガーのほとんどは、雑記ブログという、日々の生活のことやライフハック、ペット関連の記事など広く記事を書いている人たちでしょう。

そうした雑記ブログなどでの広告は、基本Googleアドセンスという、Googleの広告をYouTubeと同じように載せて、記事を読みに来てくれた人が、その広告に興味を示してクリックしてくれたり、商品を購入してくれたりしたら1~20円くらいの広告収入が入ってくるという仕組みになっています。

ですが、これもコロナの影響によって、広告単価が大幅ダウン。

しかも、間の悪いことにアルゴリズムのアップデートと重なり、収入が50%も落ちてしまったという人もいるほど。

基本的にブログもYouTubeも、趣味の一環としてやっている方が多いのですが、副業としてやっている方や、中には本気で収益を得ようと専業でやっている方もいます。

そうした方たちにとっては、本当に手痛いことになってしまいました。

インフルエンサーマーケティングにもコロナの影響が……

バブル崩壊

広告収入ではないインフルエンサーマーケティングについては、コロナの影響はない……と思われていましたが、そうではありませんでした。

「コロナの影響により、インフルエンサーバブルが崩壊するかもしれない」

そんなセンセーショナルな記事を書いたのは、VICEの記事。

関連⇒VICE (アメリカの記事)

2010年代はインフルエンサーマーケティングが大きく発展した時代でした。

ですが、新型コロナが流行し、おしゃれな服を着ておしゃれなランチに行くこともできなくなり、インスタ映えのするバカンスへ行くこともなくなりました。

つまり「憧れの存在」から、リアルな友達としての存在へとシフトチェンジされていったのです。

もちろん、ランチやバカンスなどへ行くことができなくなったインフルエンサーたち自身も、投稿内容に苦戦し、やはり広告費を払う側である企業も、経営でいっぱいいっぱいになってしまい、広告費削減。依頼自体が減少ということにつながってしまったのです。

インフルエンサー。ブロガー。YouTuber。

このように、マーケティングの先端を走ってきた者たちにとって、とても手痛い時代が来てしまったと……言えるでしょう。

終わりではないこれからのマーケティング

未来

では、もう、マーケティング業界は終わりなのか……と言ったらそうではありません。

インターネットマーケティングだけではなく、もっと昔からあったTV業界であっても、芸能界でコロナが流行して芸能人が自粛したり、海外ロケに行けなかったりとかなりの苦戦を強いられています。

そんな暇な時間ができてしまったタレントたちが、こぞって流れたのが……YouTube。

自分自身で考え、好きな内容を、好きなように発信できるこのツールは元々人の目に留まる仕事をしてきた方たちにとっても、最高の居場所として認識されているのです。

同じく、文章が書ける人はライター活動をしたり、変わらずInstagramで口紅などのPRをしている芸能人もたくさんいます。

つまり、荒波を掻い潜ってきた芸能人ですら利用しているこのマーケティングツールは、まだまだ先があるということなのです。

もちろん、今のままではどんどん収益が減ってしまったりと、良くないことにもなりかねません。

良いツールを今以上に伸ばすには……。

先人たちに学ぶ

収入が減少したYouTubeでも、TOPを飾るヒキカンさんやフワちゃんなどはTVに出たりと自らのプラットフォームを広げて活動。

その衰えを知りません。

また、古参のゲーム実況者なども特に変わらず活動を続けていっています。

それは、長く続けていった経験という積み重ねがあるから。

ブロガーに関しても、ライターとして依頼を受けたり、寄稿という形で収益を得たりと1つの収益を減らしてしまっても、他で賄えるようにしたり、過去の積み重ねで少しのことでは崩れない足場を固めたりしています。

ですので、『活躍の場を広げていく』『あきらめずコツコツ活動していく』この2点は先人たちから学ぶ、インターネットマーケティングの基本ではないでしょうか。

新しいツールを活用していく

YouTubeにblog、InstagramにTwitter、Facebook。

どれも新しいように思えるツールですが、実は登場からもう10年以上も経っているツールばかり。

10年というと、医療で言うなら新薬が出ていてもおかしくはない期間。

ツールには流行り廃りもあるため、同じSNSをずっと一生というのは難しいでしょう。

ツールではありませんが、今ではMEOというGoogleMapのサービスもありますので、そうしたサービスをどんどん導入し、常に新しい状態でいるということも、このインターネットマーケティングにおいては重要なことでしょう。

医師は一生勉強の仕事と言います。

IT関係も、どんな分野であっても、一生勉強のつもりでいましょう。

シフトチェンジをする

「憧れであったインフルエンサーが、信じられる友達のポジションに」と、冒頭の方で書きましたが、自粛・自粛のムードの中、おしゃれをしてランチに行けないのなら、自宅でヨガのやり方をお伝えしたり、自宅で楽しめる紅茶の入れ方をライブで流してみたり、テラスで読むのに最適な1冊の本を紹介するなど、伝える内容をシフトする必要があるでしょう。

現に、多くのインフルエンサーたちは、自宅で料理を作ってみたりと、「自宅で楽しめる〇〇」というような内容の動画投稿をしたりしています。

この先、コロナが収束したとしても、元の状態に戻るかはわかりません。

コロナとは異なる別のウイルスが流行したり、社会情勢が大きく変わったり留守可能性もゼロではありません。

日本人は保守的……と言われますが、保守するばかりではもう生き延びることは難しい時代になってしまいました。

「外に出られないなら家の中で楽しめる何かを」

「これがダメなら、アレをやってみよう」

等、色々シフトチェンジをしながら活動を続けていくことをお勧めします。

プロでも試行錯誤の日々

IT系の資格は大体5年位すると新しく資格を取り直さないと、意味がなくなります。

それほどまでにこの業界は進みが早く、ITを利用したマーケティングも、常に新しい情報を得るようにアンテナを張り続ける必要があります。

「広告会社に依頼すればOK」

「チラシを作ってポスティングすればOK」

というだけのマーケティングとは異なり、私たちマーケティングのプロでも試行錯誤が必要な世界ではありますが、その分全世界に情報が発信でき、いざという時はすぐにシフトチェンジができる、最強のマーケティングがここにはあります。

やりたいと思っても、一人では大変……。

そんなときには、どんな小さなことでも私たちプレテイクにご相談ください。

変わっていく時代の先端を行くマーケティングを、私たちはご紹介します。