ECサイト

これからのECショップを担う『Shopify(ショッピファイ)』とはなんだろう?

エミコ
2021.02.09
Shopifyについて

世界で最も利用されているEC構築プラットフォーム『shopify(ショッピファイ)』について

shopify。

知っている人は知っているが、知らない人は知らないその名前。

例えば、もし自分がハンドメイド作品を売るとしたら、恐らくまずはcreemaやminneなどのハンドメイド販売ショップを使って、多くのハンドメイド作家の作品の中で少しずつ売り上を上げていくでしょう。

その後、こうしたオンラインマーケットプレイスではなくとも、個人で直接売買できるようになったら、個人のECサイトを持って作品を売買し、手数料などを取られないようにするのではないでしょうか?

それと同じように、今、アパレル品や生活用品など、商品をネットで売買する際、楽天やAmazonなどの大手オンラインマーケットプレイスを利用せずに、個人のオンライン店舗をもつケースが増えています。

そうしたオンライン店舗=ECサイト構築のためのプラットフォームとして活躍しているのが『shopify』なのです。

それでは今回は、『世界で最も利用されているECサイト構築プラットフォーム』の『shopify』についてお伝えします。

shopifyとは?

?

shopifyとは「ショッピファイ」と読み(以下shopifyで統一)、簡単に自分のネットショップが作れるプラットフォーム。

公式サイト:Shopify

2004年にカナダで作られてから、現在に至るまで、世界175カ国で利用され、ネットショップを作るためのプラットフォーム、つまりECサイト構築プラットフォームとしては、世界No1のシェア数を誇ります。

日本には2017年にローカライズされたサービスですが、低コストで多種多様な機能を使えるとあり、数多くの中小企業で活用されています。

【shopify使用企業】

  • TORAYA
  • 靴下屋
  • 山本山等……

ECサイト構築プラットフォームはこshopifyの他にも『BASE』や『STORES』などあるのですが、機能拡張の充実性、高度なストア分析性能、豊富な連携可能な外部サービス、海外販売にも強く、デザイン性も高い上に、セキュリティー面もしっかりしているとあって、今注目度No1のサービスです。

shopifyの特徴

メリット

shopifyにはかなりの機能が備わっているため、その全ての特徴を記述していくことは難しいのですが、いくつかの注目すべき特徴をお伝えします。

 

1:簡単にECサイトを構築できる

もし「今から0ベースで、カート機能を含む、物販サイトを作ってください……」

と言われた場合、この記事を読んでいる9.5割の方が「無理」と答え、0.5割の方が「面倒くさい」と答えるのではないでしょうか。

例えホームページと呼ばれている、自サイトを作るだけであっても、私たちはwordPressなどの構築プラットフォームを利用して、構築の手間・時間・知識の無さを補っているのですから、それをカート機能や決済機能など、ちょっと特別な作りを必要とするショップサイトを0ベースですぐに作れる訳がありません。

ですが、shopifyがあれば、商品レイアウトやカラーリングなどをカスタマイズし、自分の好きなようなショップサイトが簡単に作れたり、面倒なカード決済付のカートを作ることも、簡単にできるのです。

2:多言語化が簡単

多言語、多硬貨でやりとりができる、国境フリーなECサイトのことを『越境ECサイト』と呼ぶのですが、shopifyは多国籍国家であるカナダで作られただけあり、元からグローバル化されています。

設定画面上で直接翻訳をすることも可能ですし、追加アプリの導入で別の言語に自動翻訳してくれる事もできます。

しかも、通貨も自動でその時の為替レートを変換してくれるため、グローバルに商品を売っていきたい方には最高のサービスとも言えます。

3:無料のテーマ&100種類以上の有料テーマがある

ECサイトはどうしてもどこも同じデザインになりがちなのですが、shopifyなら100種類以上のテーマがあるので(但し有料)個性を活かしたデザインにすることも可能。

しかも、直接コード編集もできるため、WordPressなどでCSSをいじった事がある方や、プログラミングの知識がある方なら、無料テーマでもある程度の個性を出すこともできます。

4:SNS連携

shopifyで販売している商品をFacebookの商品ページでも販売することが可能。

また、広告も簡単に出せるため、二度手間、三度手間の労力が減ります。

さらに、Instagramとの連携機能も優れており、Instagramに投稿した商品画像に商品ページURLをリンクさせることによって、shopifyの商品ページへ飛ぶように設定できます。

より少ない手数で商品購入ができるため、ユーザが購入に行き着く確率がグーンとアップするでしょう。

 

その他、ストア分析機能やPinterest、Twitter、Googleアナリティクスとの連携、顧客・注文・商品管理機能など、ECサイトを作るにあたって、十分過ぎるほどの性能が備わっています。

BASEやSTORESとの違い

比較

有名なEC構築プラットフォームとしてBASEやSTORESがあります。

shopifyと異なり、この2つのサービスは実は月額費用が0円でできるケースもあるのですが、やはりシェア人気としてはshopifyの方が群を抜いて高いのです。

その理由を、違いを交えてお伝えすると……。

初期費用……Shopify・BASE・STORES=全て0円

月額費用……Shopify9ドル~299ドル/BASE0円/STORES0~1980円

取引手数料……Shopify0円(但しshopify payment利用時)/BASE3%/STORES0円

決済手数料……Shopify3.25〜3.9%/BASE3.6%+40円(各注文ごと)/STORES有料プラン⇒3.6%・無料プラン⇒5%

特徴……Shopify;高機能・高度な分析機能・海外販売に強い・多用な決済方法

BASE:テンプレートが豊富・サポート体制が万全

STORES:ZOZOTOWNとの連携・倉庫配送サービスがある

このような大まかな違いがあります。

真っ先に注目すべき違いは、月額費用の点だと思われますが、確かに、BASEやSTORESは無料でECサイトを作ることができ、ブログ作成やメルマガ配信までできる機能がついています。

ですが、無料プランの場合、例えばアイテムは5つまでしか販売することができなかったり、決済方法にかなりの制限がかかったりなど、Shopify並に機能を使いたい場合は、結局追加でどんどんと費用がかさんでいきます。

Shopifyの場合、ライト・ベーシック・スタンダード・プレミアム・Shopifyplusという5つのプランがあり、自分が必要とする機能を含んでいるプランを選ぶことによって、十分な恩恵を受けることができます。

極端な例えをするならば、BASEやSTORESは個人の趣味の販売~個人事業主向け、Shopifyは中小企業以上の規模のマーケティングの場を提供するサービスと言えるでしょう。

自社ECサイトが選ばれる理由

選択

このようなかなり便利な機能を兼ね揃えたECサイト構築プラットフォーム、Shopify。

これもひとえに『商品を販売する』ということが目的なのですが、なぜ、楽天やAmazonという「ネットモール」があるにも関わらず、このような自社ECサイト作成のためのサービスが人気になっているのかというと……。

実はこのShopify、『Amazon・楽天キラー』の異名をもつサ―ビス。

「Amazonには出店しない」と初めから断言しているルイ・ヴィトンはもとより、近年ではディズニーやナイキ、ワークマンなどがAmazonや楽天などの大手ECモールから離れていっています。

確かにモールを通して出品すれば集客力もあり、すぐに商品が売れたり、管理もとても簡単……といった利点があるのですが、一方で、出品者のブランドが認識されにくい、ライバルが多く、低価格競争になりがち、手数料が高額(例えばAmazonの場合月額4900円の他に、販売手数料が8~15%かかります)といった問題があります。

ですので、ECモールに出品する理由の8割以上が『集客力があるから』といったことになるのですが、InstagramやTwitterなどといったSNSでの集客が簡単にできるようになった今では、モール唯一の魅力も薄くなってしまいます。

もちろん、SNSでの集客は簡単……と言っても、一朝一夕でできるものではありません。

そうした集客・戦略のお手伝いをするのが私たちプレテイクのような、マーケティングコンサルタントなのです。

もし、Amazonや楽天に出品すれば、確かに一時的に商品は売れるかもしれません。

ですが、長期的に見ると、費用がかさみ、ブランドの名前を覚えてもらえず……と残念な結果になりかねません。

自社でECサイトを運営していきたいが、SNSマーケティングの自信がない。

そういった場合のご相談などはプレテイクの最も得意とするところ。

 

 

大手ECモールに出品する費用の一部を、ほんの少しShopifyに向けて、自分だけの、自分たちによる、自分に最適なマーケティングをしてみてはいかがでしょうか。